⑳銀歯を入れているのは日本だけ

投稿日:2017年1月22日

カテゴリ:埼東よみうりコラム記事

比較的安価なので、虫歯になったら治せばいいや…。歯科医もどこにでもたくさんあるからいつでも診てもらえるし…。

日本の保険診療はまだまだ予防の観念が少なく、虫歯や病気になってからしか保険治療が受けられません。しかし、なってしまえば早く治療をしてもらえ、費用も安くできるような仕組みになっています。

ところが、残念な事に同じ歯の治療を何回も受けながら結局失ってしまったという事が多く、繰り返されています。

安い治療とは、それなりに安い材料を使っての治療と考えられます。例えば、保険で使用する銀歯の素材は決められており、その内、金が12%となっていますが、私の考えでは、歯には金が70%~80%以上で身体に害の少ない物の合金、せめて歯と同じ硬さの物がお勧めです。

銀歯を入れているのは世界中で日本だけです。ただし、正規の歯科治療が受けられない低所得の方には、代用合金として使用される場合もあるそうです。ドイツでは、日本の銀歯は使用禁止になっています。海外では日本人の歯が悪いのは有名ですが、経済大国と言われながら銀歯を入れている事が不思議でならないそうです。

もちろん、リスクを下げて歯を長く保つための型取りの方法・材料、作製の技術・精度、接着のテクニック等、現在の歯科医学に基づく保険外の治療方法を駆使する自費治療は、日本でも欧米と同じ標準的なレベルの治療受けることができ、また、その費用も標準的です(※専門医では1.5~2倍)。

その方法と良い材質の詰め物は、少なくとも安い物より歯への適合が良く、新たな虫歯になりにくいと考えられています。

そして何よりも「予防のために定期的に歯医者さんへ通う」。これが先進国では一般常識です。

自分の健康を守り、維持したいと思われる方はこの機会に今までの歯科の認識を改めてみてはいかがでしょうか。

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