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歯と着色
投稿日:2025年12月16日
こんにちは、埼玉県羽生市羽生市あります木村歯科医院の米窪です。
12月が半分をすぎて、いよいよ本格的に冬らしくなってきました。羽生では越後山脈からのからっ風が吹き付けるようになり、コートやマフラー、手袋といった防寒具が入用になる頃合いです。このブログをお読みになっている皆さまにおかれましても、日々の寒さにげんなりしているのではないでしょうか。
さて、今回私がお話しさせていただくのは、歯の着色についてです。
寒くなってくると暖かいものが欲しくなってきますよね。自動販売機を除けば、コーヒーやお茶が「あったか~い」表記で販売される季節です。染み入る寒さに耐えかねて、それらを購入される方も多いのではないでしょうか。しかし、何気なく手にしたそれらが、歯本来の白さを損なわせてしまうことがあります。
歯への着色の外的な要因は、主に以下に挙げるものがあります。
・コーヒーや紅茶、赤ワイン、カレー、チョコレートなどの食習慣によるもの。
・タバコによるもの
・歯磨きの不備
また、最近では少なくなりましたが、内的な着色の要因としては以下のものが挙げられます。
・テトラサイクリン系と呼ばれる種類の抗菌薬
・新生児重症黄疸
・新生児メレナ
・先天性ポルフィリン症
・内分泌機能異常
外的要因が身近なものばかりなのに対して、内的要因の方は専門用語ばかりですね!これらを原因とする着色は、残念ながらホワイトニングや歯磨きで除去できるものではないため、今回詳細な説明は割愛させていただきます。
今回主に説明するのは、外的要因による着色についてです。
まず最初にご説明するのは食習慣によるもの。コーヒーや紅茶、カレーや赤ワイン、チョコレートには色素が含まれており、これが歯に沈着することで歯の着色を招きます。これら着色の原因となる食べ物を、着色性食品と呼びます。
温かい紅茶やコーヒーも、カレーも、冬になるとなおさら口にしたくなりますよね。また、祝い事の多い12月、赤ワインを口にする機会も多そうです。
これらの食品による着色を防止するには、食後の歯磨き、飲水、歯科医院での定期的なメンテナンスが重要になります。
続いてはタバコによる着色についてです。タバコに含まれるタールという物質が、歯の着色を引き起こしています。喫煙OKのカラオケボックスや、喫煙者の住む家や喫煙ルームは壁が黄ばんでいますが、あれもタールによるものです。
やっかいなのは、タバコのタールは非常に粘着性が強く、一度歯に付着すると、家庭内での歯磨きでの除去は非常に困難な点です。
有効なのは研磨材を含む歯みがき粉の使用や歯科医院でのホワイトニングがあげられますが、喫煙を継続している場合、ホワイトニングをしても遅かれ速かれ、歯は再び黄色く着色してしまいます。
さて、歯に沈着した色素の除去に歯磨きは有効です。しかし、適切に汚れを落とせない磨き方では色素は沈着しつづけてしまいます。また、どんなに細心の注意を払って歯磨きを行っても、口の中隅々を貫壁に磨くのは歯科医師でも困難でしょう。そんな時は、歯医者さんでの定期的なクリーニングが非常に有効となります。
むし歯や歯周病の予防と同様、着色を予防する側面でも、皆さまにはぜひ家庭内での歯磨きと定期的な歯科医院への来院に取り組んで頂けたらと思います。
当院では、目からうろこの話が聞ける院長による無料オリエンテーションを毎年開催しております。
次回は2月7日(土)15:00~を予定しております。参加ご希望の方は、0120-255-148までご連絡ください。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
木村歯科医院ではインスタグラムもやっております。急患対応の時間帯やイベント風景、また今後のスケジュールなど様々な事を発疹しておりますので、是非ご覧ください。
