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補綴物のマージンについて
投稿日:2025年12月12日
こんにちは。埼玉県羽生市にあります木村歯科医院の岡部です🦷
師走に入り、寒さもますます強まってまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は補綴物(ほてつぶつ)のマージンについてお話致します。
補綴物とは、失った歯質や歯そのものを補う装置で、詰め物や被せ物、ブリッジ、インプラントなどです。
口腔内に装着される補綴物、なかでもクラウン(人工のかぶせ物)のマージン(辺縁部分)は精密に歯質と適合する(密接に合わさる)必要があります。
人工のかぶせ物のマージン(境目)が、歯科医師により形成された歯質の境界部と接する部分の正確さの程度をマージンの適合精度と言います。この適合精度が悪いクラウンが装着されてしまうとマージン部にギャップが生じ、清掃されにくい不潔域となり、歯肉に炎症を起こす原因となります。
今は何も症状がなくても、適合精度の悪い部分から合着材が溶解し二次カリエス(二次的な虫歯)や歯周病が起こりやすくなります。
近年、補綴物の製作工程が口腔内スキャナーやCAD・CAMの普及によりデジタル化しています。
しかし、CAD・CAMシステムを用いたからといって、機械により削り出したそのままのクラウンのマージン精度ではなく、最後は実体顕微鏡で見て確認、手作業による綿密な微調整が必要になってきます。
当院には院内技工士がおり、高性能な実体顕微鏡がありますのでご安心ください❕️
インプラントのように人工の歯根の上に人工の歯冠を合せる場合は機械加工された者同士の適合ですから問題は少ないと思われますが、
複雑な形態を持つ天然歯牙に対して歯科医師がフリーハンドで形成する為、機械加工の再現のみでは限界があるのです。
正確な印象(口腔内スキャナーでも)、正確な支台歯形成、歯科技工士によるマージン設定 も治療の結果を左右するキーポイントとなることは言うまでもありません🦷
口腔内はご自身では見えにくい部分も多いので定期的な検診を行っていきましょう❕️
当院では目から鱗の話が聞ける、院長の無料オリエンテーションを毎月開催しております。2026年2月7日(土)15時~を予定しております。
参加ご希望の方は0120-255-418までご連絡ください。皆さまのご参加を心よりお待ちしております🙇♀️
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