保険の金属は戦前生まれ

投稿日:2018年7月20日

カテゴリ:スタッフブログ

埼玉県羽生市にある木村歯科医院の、歯科医師 篠崎です。
私は昭和48年生まれです。
若手のスタッフたちが、ブラインドタッチでパソコンをサラサラと操作しているのを見ると、「生まれたときにはパソコンがあった世代なんだなぁ」と実感します。
私なんかは今から30年近く前に、NECのPC88で「信長の野望」や「提督の決断」に熱中したのが初めてのパソコンでした。
あぁ、古い古い。

でも、歯科保険治療用の銀色の金属の歴史は、もっともっと古いんです。
あの金属は「金銀パラジウム合金」といって、なんと昭和15年に開発されたんです。
いまから78年前です。
戦前です。
そして保険治療に取り入れられたのが今から62年前の昭和31年(1956年)です。
みなさんの身のまわりに、62年前からず~~~っとそのままのものってありますか?
歯の治療だって、当然62年前よりず~~~っと進歩しています。
より美しく、より強く、より健康的で、より安全で、日進月歩でどんどんすばらしくなっています。
ところが、歯科治療用金属は62年間、なにも変わっていないんです。

「金銀パラジウム合金」の問題点はたくさんあります。
・審美的でない:銀色ですから。「白い歯」にはほど遠いです。
・硬すぎる:歯よりも硬い材料なので、金属にかみ合っている歯のほうが削れたり割れたりしてしまうのです。
・ぴったりしずらい:かぶせものや詰めものにしたときに、歯との境目がむし歯になりやすいのです。
・金属アレルギーのリスク:お口のなかで金属をずっとなめ続けているわけです。なるべくやめた方がいいに決まってます。
・配合が不明瞭:厚労省のルールで、配合のうち18パーセントは、なにを混ぜてもかまわないことになっているんです。

木村歯科医院では、かずあるメーカーの保険治療用金属材料の中でも、もっとも高級な金属材料を使っています。
治療技術も製作方法も、まったく手を抜かずに、保険治療のルール内でもっとも良い方法で行なっています。
でも、材料が限界なんです。

木村歯科医院には、保険指定以外のいい材料がたくさんあります。
お値段がちょっと高いって?
いやいや、保険外治療の材料って、実はすごく安いんです。

わたしの口の中にはゴールドの詰めものをした歯があります。
27年前の治療です。
このままいけば、たぶん一生もつでしょう。

保険用金属では、一生もつなんてありえないことです。
再治療の繰り返しです。
そしてなによりも、再治療のたびに、どんどん歯を失なっていくのです。

ああ、もったいない!
ぜひ良いものを選んでいただきたいと思います。

私事ではございますが、今年の11月の開院をめざして北鴻巣にしのざき歯科医院を建築中です。
この8月で木村歯科医院を退職いたします。
14年間にわたり、木村歯科医院にお越しのみなさまにはたいへんお世話になりました。
こころより感謝申し上げます。

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