噛むことと唾液、活性酸素。

投稿日:2020年10月23日

カテゴリ:スタッフブログ

埼玉県羽生市にある木村歯科医院の江渕です。最近めっきり寒くなってきましたが、皆さん体調はいかがでしょうか。これから冬に近づき、乾燥した日が続きます。コロナだけでなく、インフルエンザも流行る季節です。しっかり手洗い、うがいをしましょう!

 さて、皆さん当然のことですが、毎日食事をしていますよね?世間には美味しいものが溢れており、食べることが好きな私はついつい沢山食べてしまいます。皆さんはちゃんと噛んで食べていますか?恐らくしっかりと噛んでいると答えた方は少ないのではないでしょうか?昔の人に比べて現代人は余り噛まなくなってきているようです。昔は、ご飯といっても雑穀ばかりで今のような5回も噛めば糊のように流れていくような事はありませんでした。また、加工食品も軟らかいものばかりです。子供たちの学校給食に目を移すと、給食時間は20分。食事の道具も先割れスプーンでかき込んで食べてしまいます。これでは、噛まなくなるのも仕方ありません。

 では何故噛まないといけないのでしょうか(前置きが長くなりましたが、ここからが本題です)。食べ物を噛んだ際、唾液が分泌されるのですが、その中の成分の一つにペルオキシダーゼというものがあり、体内の活性酸素を消去する働きをします。活性酸素は、私たちの健康のあらゆる所で重大な関わり合いがあり、現在非常に注目されております。活性酸素は人体の「老化」に深く関わり、ガンなどの生活習慣病の主な原因となっていることもはっきりとしています。老化によって体に様々な軋みが現われ、肌にはシミやシワが増えていきます。その意味では、活性酸素対策を講じることは肌の健康を守ることになり、同時に体全体の老化をも防ぐことになります。特に、発がん、老化、動脈硬化、糖尿病、心臓病などと密接な関係があることが分かっております。このように様々な影響を及ぼす活性酸素を消去するのがペルオキシダーゼなのです。ペルオキシダーゼを含む唾液は、よく噛むことで唾液腺が刺激され、沢山分泌されるのです。唾液が沢山出れば、その分有害酵素をブロック出来ます。上記で述べたような噛まない生活をしていると、唾液はしっかりと出ません。どんな食べ物でも30回は噛むことを心掛けましょう。これが健康への第一歩です。

 院長によるオリエンテーション(旧健康講座)の次回の予定は11月10日(火)15時からです。
参加ご希望の方は0120-255-418までご連絡ください。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。