歯と炭酸水

投稿日:2022年8月26日

カテゴリ:スタッフブログ

埼玉県羽生市にある木村歯科医院の遠藤です☆
最近あったイイ話は、髪の毛を切ってさっぱりしました。

まだまだ暑い日が続きますが夏の水分補給は何を飲んでいますか?
私は基本的にはお茶ですが、夏はシュワシュワする物も飲みたくなり
炭酸水を飲むこともあります。
炭酸水は健康にも良いし、無糖であれば歯に影響もないと思うかも
しれませんが、実は炭酸水は歯にダメージを与える危険があります。

歯は酸に弱いです。
 
お口の中は通常、pH7.0の中性に保たれています。
しかし食べ物や飲み物がお口の中に入ってくると、pHは酸性に傾きます。
 
pH5.5以下になると、歯の表面のエナメル質の中からミネラル成分が
溶け始めます。
この現象を脱灰と言います。
その後唾液の働きのおかげで30~40分ほど時間をかけて中性に戻っていき、
溶け出したミネラル成分も再びエナメル質へと戻っていきます。
この現象を再石灰化と言います。
皆さんのお口の中で知らないうちに何回も繰り返させています。
 
しかしダラダラと長い時間食べたり飲み続けると、
唾液の中和作用が追いつきません。
 
歯の表面のエナメル質が溶け続けるのです。

炭酸水そのものには糖分が含まれていないため、
歯には影響がないと思う方は多いですがそれは間違いです。
炭酸はその名の通り“酸性”の飲み物です。
レモンはpH2.0なのでかなり酸性度が強いですが、
炭酸水はそこまで酸性度は強くありません。
 
それでも市販されている炭酸水の多くはpH5.0前後です。
ときどき飲んだりする分には問題ありませんが、
水代わりにいつも飲むなら、エナメル質の臨界pHより低いため徐々に
歯が溶けていきます。
 
通常の炭酸水は弱酸性ですが、レモンなどのフレーバーの場合は
さらに酸性度が高いため注意が必要です。

例えばコーラが大好きという方は多いですが、コーラのpHは2.0です。
レモンと同じほど酸性度が強いです。

栄養ドリンクpH3.0、スポーツ飲料pH3.5、ビールpH4.0~5.0です。

適度に飲む分には問題ありませんが、だらだらと飲み過ぎには
くれぐれも注意しましょう。
私もほどほどに炭酸水を飲んでいきます。
木村歯科医院では院長による
無料オリエンテーションを毎月開催しております。

次回の日程は9月13日(火)15時30分~を予定しております。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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