《知らなきゃ損する歯のはなし第138号》が掲載されましたっ!!!

投稿日:2023年2月27日

カテゴリ:埼東よみうりコラム記事

知らなきゃ損する歯のはなし第138号が、2023年2月17日(金)の埼東よみうり新聞の第6面に掲載されました!!!

以下がコラム記事です。お読みください。

 

 前号の最後でお話ししましたが、入れ歯の保険診療には限界があり歯茎の状態によって誰が作ってもピッタリ入る方もいれば、何度作っても合わないという方もいらっしゃいます。歯茎が難しい状態の方が偶然保険診療で快適においしく噛める入れ歯に出会うのは難しいと考えています。
 ご存じかとは思いますが歯科の国家資格には「歯科医師」「歯科技工士」「歯科衛生士」の3つがあります。その中でも歯科医師は歯科に関わるすべての事ができる資格で、レントゲン技師の行うレントゲン撮影もできますし、麻酔の注射もできます。入れ歯については、型取りできるのは歯科医師だけで、作るのは歯科医師と歯科技工士ができますが、通常は歯科技工士が作ります。しかし、歯科技工士にも腕の差があるので出来栄えは様々です。それこそ、顎の骨の良い方はどこで作っても問題なく噛める事がほとんどですが、顎の骨の悪い方は残念ながら保険の入れ歯では苦労するかと思います。
 顎の状態などによってピッタリ合う入れ歯を作るのが難しくなり、難しい入れ歯ほど歯科技工士によって腕の差が出てきますが、保険診療では腕の良い歯科技工士には作ってもらえない状況です。 なぜなら海外と違って日本の相場が低すぎるからです。そこで保険外の入れ歯が出てくるのですが、歯科医師と歯科技工士の技量の差で治療費もまちまちです。通常の入れ歯は、人工の歯と歯肉の代わりになるピンクのプラスチックで作られているので、「さらに美味しく」「もっと快適に」となると、ピンクの歯肉部分が無いタイプの入れ歯にするしかなく、もしくは高度に精密な入れ歯で対応するしかないのです。
 若いうちはインプラントのみでも特に問題ありませんが、超高齢社会となった現在、80、90、100歳となったときに歯の管理の問題があり、インプラント専門医としても第一選択はどうかと思ってしまいます。
 では若いうちに入れたインプラントはどうするのでしょうか?安心してください、それを無駄にしない治療法がコーヌスクローネ義歯です。保険外ですが今後の自分の人生を考えてみてください。たまたまピッタリ合う義歯を作れるかもしれませんが、確率は低いと思われます。だからこそ何度も作ったり、歯科医院を転々と見つけ歩いたりすることになるわけです。入れ歯で悩んで何年もたっている方はぜひ一度相談してみてください。