コーヌスクローネ入れ歯FAQ第三章

コーヌスクローネ入れ歯・義歯のよくある質問21~30

コーヌス入れ歯と普通の入れ歯とは何が違いますか?

装着感に違和感が少ない事も挙げられますが通常の義歯が特定の歯牙にだけ負担を強いるのに比べ、力を分散させますので残っている歯に負担が少ない事や噛んだ時に噛み応えがある事が特徴です。また見た目も金属が見えないなどきれいになり管理もしやすいのも重宝されます。

残存歯の数や状態によりますが、普通の入れ歯のピンクのプラスチックの部分が無いか少ない為口の中での大きすぎるという違和感は最小となります。取り外しの部分も残っている歯の部分も非常に管理がしやすいので長く使えます。見た目のきれいさでも満足頂いております。

前歯の歯並びが気になるのですが、コーヌス入れ歯で歯並びはきれいになりますか?

コーヌスクローネ義歯にすると変える部分すべてを被せるタイプにしますので歯並びもきれいになるだけでなく色も白くできます。通常歯並びが悪い場合は、磨きづらい為に虫歯になりやすく歯周病になりやすい状態となります。高齢で多くの歯が残っている方に歯並びの悪い方は殆どいない事から、歯並びが悪いことにより歯を失う確率が高いという結果です。

矯正をして歯並びを改善するのもよい事ですが、今から矯正までは考えていないという方も短時間で改善し、さらに磨きやすくなる為に管理がしやすくなる唯一の方法がこのコーヌスクローネです。

入れ歯は何度も調整が必要ですが、コーヌス義歯も必要ですか?

最初に装着後数回は着脱の為に調整が必要ですが、今までの入れ歯のように歯肉にあたる所を何度も調整するとか咬み合わせの調整が何度もかかる事は通常ありません。治療中に仮歯に置き換えることを2回するのですがほとんどが仮歯の状態で解決した後、本歯になりますので治療後のトラブルが少ないのも喜ばれています。

仮歯なるときから大まかな咬み合わせや形などが実感できるので治療ごとによくなることを実感しながら本歯になるので安心して治療を進める事ができます。

コーヌス入れ歯は入れ歯の最終型と言われるそうですが、作り替えはないのでしょうか?

一生持つというと語弊がありますが、作り上げたコーヌスクローネ義歯は作った時の残存歯が抜けてしまうとかが起こっても本体自体を修理し引き続き使うことができます。最終的に万が一維持の為の歯やインプラントが1本もなくなったとしても総入れ歯の形態になることができるものです。しかしそこまでなるには10年以上経過していると思われます。

また万が一歯が抜けてしまった場合を説明しましたが、コーヌスクローネ義歯を外してしまえば通常の歯ブラシで残存歯を全周すべてきれいに磨くことが簡単にできる為、歯周病になった歯を残してもむしろ長く持つようになってしまいます。したがってコーヌスクローネ義歯のシステムにした方が歯を抜くことも減るという事になるので「最終義歯」となるわけです。

コーヌス入れ歯なら、固いものは食べれますか?

もちろん噛めます。しかし自分の歯で石をかじれば歯が割れるようにコーヌスクローネ義歯も表面はハイブリッドセラミックなので割れてしまいます。自分の歯は割れたら完全に元に戻すことはできませんが、ハイブリッドセラミックはセラミックが9割、高分子プラスチックが1割で特殊な光により固まる素材となっているので、通常即日に修理ができます。

また余談ですがこのハイブリッドセラミックは天然の歯の表面と硬さが同じに作ってある為噛み心地も天然歯に近くなっている事も好評な点の一つです。

食事の際に注意しなければならないものはありますか?

特にありません。普通の天然歯と同じように食べることができます。歯と同じように歯石がついたり着色がついたりすることもありますが、外してきれいにすれば元のようになります。熱いものも冷たいものも問題なく使うことができます。

入れ歯を装着したばかりの時は、慣れるまで食べたり喋ったりするのが大変と聞きますが、特に練習しなくても噛むことも話すこともすぐにできるようになります。また、色が変わっても元に戻すこともさらに白くすることも限度内であればいつでも可能です。

コーヌスを入れてから自分の歯を抜くことになってしまった場合どうすればいいのですか?

抜く歯の場所にもよりますが、同じように使い続けることが可能です。抜く歯の場所によってはコーヌスクローネ義歯の一部を通常の入れ歯タイプにすることがあります。そうなれば、そこの部分は通常の入れ歯に近い形態になり、違和感は出てきます。

インプラント等の維持が保てるものを追加できれば元のようになりますが、インプラントを追加する場合は、追加料金がかかってしまいます。

揺れている歯がありますが抜かないで入れられますか?

揺れてる状態によりますが、歯の型を取ったら一緒に抜けてきてしまうような状態であれば、残すことは難しいです。私の経験上は相当揺れていてもコーヌスクローネ義歯の内冠(歯の側にかぶせる冠)の状態になると、しっかり磨けるようになり、揺れが収まってきて抜かないで残してよかったという場合も多く経験しています。

また内冠の状態になれば、コバルト金属がむき出しとなるため、金属の特性からむしろ食べかす等はつきづらくなり、歯周病も軽減し歯茎も改善される傾向があります。怪しい歯は抜かずに残してみて、コーヌスクローネ義歯をセットした後に不具合があれば抜くとしてできるだけ残す方向で治療にあたっております。

歯周病と言われましたが、コーヌス入れられますか?

大きな治療の前には、歯周病の治療をしてリスクを減らしながら治療に臨みますが、ある程度初期の治療をしていくと歯周病の状態が安定してきて進行が止まります。そうなれば歯を抜く確率が減りますので、コーヌスクローネ義歯治療は可能です。

また、コーヌスクローネ義歯にする為には、残存する歯やインプラントを小さな内冠と呼ばれる冠で覆います。その上に精密な上部が被るわけですが、内冠になった時点でその歯の周りを通常の歯ブラシで簡単に磨けるようになります。

歯間ブラシやフロスを使わなくてもしっかり磨けるようになる為、歯周病の歯であっても残せるようになる確率が格段に増えるのです。この場合は、当院の方針である「なるべく歯を削らない」ではなく、削っても歯の寿命を伸ばすための治療となりますのでご安心ください。

金属アレルギーが心配ですが、コーヌス入れ歯は大丈夫ですか?

現在のコバルトクロム合金は、チタンと同じように生体親和性が大変良いものなので人工関節などにも使われています。このような生体親和性の良い金属でもアレルギーが出る方もいるかと思います。現在の体調ですでに特定の金属アレルギーがある方は申し出ていただき、原因不明の場合は大学病院等で検査が必要です。

目安としては、今までの歯の治療で金属を詰めたりかぶせたりしていて特にアレルギー反応が無い方は問題ないことがほとんどです。ご心配な方は是非、事前にアレルギーの検査をお勧めします。

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