根っこのむし歯

投稿日:2020年12月11日

カテゴリ:スタッフブログ

埼玉県羽生市にあります木村歯科医院の上井です。

 

皆さんは歯を失う理由として、歯周病やむし歯が主な原因だというのは想像がつきますよね。

自分は昔からむし歯にはあまりならなかったから、心配はしていません!!!そんな考えを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに歯周病やむし歯の片方あるいは両方になりやすいタイプの方がいらっしゃいます。しかし、ずっとどちらかのタイプに偏ったままというわけではありません。

歯周病タイプが進行すると、急にむし歯ができやすくなることがあります。それは【根面う蝕】というものが関係しています。

【根面う蝕】とは、名前の通り歯の根っこにできるむし歯です。

根っこにできるむし歯って何だろう???と思いましたか?

それを知るために、はじめに歯の構造から簡単にお話ししたいと思います・・・

歯には解剖学的にみると、歯の頭と歯の根っこに分かれています。歯の頭はエナメル質といって、人体で最も硬い組織でおおわれています。それに対して歯の根っこはエナメル質ほど強く硬くはありません。

ここがポイントです!!!

歯の頭を覆っていたような強いエナメル質が歯根にはないので、歯根はむし歯になりやすいのです。

 

歯が生え始めてきたころは、まだ子供時代です。歯磨きをしないで汚れが残っていても、歯肉が腫れるだけの歯肉炎にまだ留まっています。

そのままきちんとケアをせずに大人へと成長すると、歯肉炎ではなく歯周病へ移行します。歯周病は歯を支えている周りの骨が溶けてしまいます。骨が溶ければ、歯の根っこが徐々に露出してきます。

ここからが大変です!

歯肉がやせてくると、歯と歯の間に隙間ができて今まで以上に丁寧なケアが必要になります。上手く細かいところまで磨けないと、歯周病が進行することに加えて、歯の根っこからむし歯が進行しやすくなってしまうのです。

このむし歯の悲しいところは、むし歯の発症部位から神経までの距離が近いために、歯の神経を抜かなくてはいけないケースが多い点です。しかも、歯周病は1本や2本だけで済むわけではなく、多少の差はあるかもしれませんが通常は全体的に進行します。

つまり、同時に何本もむし歯を引き起こして、何本も歯の神経をとらなくてはいけなくなる可能性があるのです。

根の治療をして自分の歯を残せたからといっても、まだ安心はできません。その治療したフチから再度むし歯になってしまうことだってあるのです。

 

大切なことは何か!!!

・歯周病が進行する前に歯医者さんで定期的にケアを受ける

・自己流のケアではなく、効率的に歯の汚れを除去できる歯ブラシ法を歯医者さんで確認しながら習得する

・砂糖や酸性の高い食品を過剰摂取しない

是非木村歯科で歯を健康に保ちましょう!

 

当院では、無料オリエンテーション(旧健康講座)を開催しております。
院長による「知らなきゃ損する歯の話」
歯科衛生士による「コロナに負けない免疫力アップ」
次回の予定は12月26日(土)16:00~を予定しております。
参加ご希望の方は0120-255-418までお電話ください。