《知らなきゃ損する歯のはなし第150号》が掲載されましたっ!!!

投稿日:2024年3月1日

カテゴリ:埼東よみうりコラム記事

知らなきゃ損する歯のはなし第150号が、2024年2月16日(金)の

埼東よみうり新聞の第6面に掲載されました!!!

以下がコラム記事です。お読みください。

ある大学の講座で「施設の介護者の多くが、インプラントに関する知識がない」という調査結果が出たことを聞きました。
病院や施設でのインプラントに関するトラブルで多かったのは、「清掃困難(47%)」「周囲炎(39%)」だったそうです。
いつもながら大学でのしっかりとした調査には頭が下がります。それらを踏まえて診療に生かせればと、いつも考えているところです。
 超高齢社会に向けて、インプラント治療が当たり前の現在、自分の歯の予防だけでなく管理できるインプラントを勧めています。
インプラント専門医の立場として、インプラント治療を受けられる方の立場を考えると、「自分の歯の様に」というのは、もっともだと思います。
しかし、事故で歯を失うなどは別として、今まで自分の歯だったところを自分で管理できなかった事で虫歯や歯周病になり、
歯を失ったのだと推測すると、たとえそこにインプラントを入れたとしても、しっかり管理しなければインプラントも歯周病になり、失ってしまうのです。
インプラント本体が腐蝕等で物質的に駄目になる事は皆無に近いと思いますので、口の中の環境でインプラントが歯周病になってしまう事が、
インプラントを失う一番の原因です。
 インプラントにしたら安心ではなく、自分の歯もインプラントもしっかり管理できてこそ、高齢社会で健康においしく噛む事が続けられるのです。
その治療の中で、何と1980年代に既にドイツから日本に来ていたコーヌスクローネ治療法が、超高齢社会になり今やっと追いついたのです。
予防大国、福祉の充実したヨーロッパの昔からあった治療法が、ようやく日本で普及させる時が来たのです。
しかし残念ながら、1980年以降コーヌス治療は、あまりにも難しく精度を追求されるため廃れてしまっていました。
インプラントが普及している今に一番マッチした治療法なのにです。
 ぜひ「先が長くないから咬めなくても我慢しよう」とか「もう口にお金をかけなくても寿命が先に来るよ」という方も、
人生百年時代を前に健康でおいしく物を噛める人生にしていきませんか?「後世に財産を残さなくては」「孫に喜んでもらいたい」などと思って
自分の体を二の次に考えても、早死にしたら一番悲しむのは家族をはじめ孫たちではないでしょうか?
健康でおいしく物を食べ、長生きしている姿こそが一番家族が喜ぶ事ではないでしょうか?