歯医者が教える乳歯列期における歯と歯の隙間の必要性

投稿日:2020年9月22日

カテゴリ:スタッフブログ

埼玉県羽生市にある木村歯科医院の大場です。

土曜日から始まった4連休も最終日ですね。どこかに出かけた方、家にいたという方、ほとんど仕事だったよという方、様々だと思います。未曽有のコロナ禍という中。早くワクチンができて気兼ねなくどこにでも出かけられるようになると良いですね。

そんな中最近行ったこととして、DVDを借りて「メイズランナー」という作品を観ました。元々、気にはなっていた作品なのですが、なかなか観る機会がないまま過ごしていた中、やっと観ることができました。

ストーリーとしては、ある日記憶のない主人公が目を覚ますと四方を巨大な迷路に囲まれた謎の場所に送り込まれてしまいます。そこには他にも若者が既にいて迷路から脱出しようと試みているのですが3年間誰も出口を見つけられていない上に、夜になると迷路への扉が閉まってしまい閉まるまでに迷路から戻らなければ命の保証はないという状況でした。そんな中、はたして主人公たちは無事に迷路を脱出できるのか?そしてなぜそんな場所に送り込まれたのか?ハラハラドキドキさせる展開で、とても面白かったです!!興味がある方はぜひ観てみて下さい。

そして今回は、乳歯列期における歯と歯の隙間の必要性についてお伝えしたいと思います。まずはこちらの模型をご覧ください。

子供の乳歯の歯列模型なのですが、歯と歯の間に微妙に隙間が空いているのが分かりますか?

この隙間は乳歯列期に特有なもので、乳犬歯(中央から3番目の歯)の前にある隙間を「霊長空隙」それ以外の隙間を「発育空隙」と言います。

この歯の隙間、たまに保護者の方から「隙間があるのですが大丈夫ですか?」と質問されることがありますが余程大きい隙間でなければ基本的に心配いりませんし、むしろ無いと永久歯の歯並びが乱れてしまう可能性が非常に高くなってしまいます。

通常5~6歳頃になると、永久歯がきれいに萌えるようスペースを確保するため顎の成長が進むのですが、その結果としてこのような隙間ができてきます。

しかし最近の傾向として柔らかい物、モチモチ食感の物など、噛まずにすぐに飲み込める食事が増えた結果として顎がしっかり成長せず隙間がないお子さんが増えています。隙間がないと乳歯よりサイズの大きい永久歯はキレイに並ぶことができず、結果として歯並びは悪くなり、噛み合わせが悪くなったり虫歯リスクの増加など様々なデメリットが出てきてしまいます。ぜひ、日頃の食事から歯ごたえのあるものを取り入れ良い歯並びを目指していってください。

院長によるオリエンテーション(旧健康講座)の次回の予定は9月26日(土)16時からです。

 参加ご希望の方は0120-255-418までご連絡ください。

 皆様のご参加を心よりお待ちしております。