糖とむし歯

投稿日:2020年11月3日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは。埼玉県羽生市にあります木村歯科医院の北嶋です。

つい先日は楽しいハロウィンdayでしたね!

今年はコロナウイルスの影響であまり出歩けないため「おうちハロウィン」が流行っていたようですが、皆さんはいかがお過ごしでしたか?

きっとチョコレートやキャンディーなど甘いお菓子を召し上がった方が多いと思いますので、この機会に糖とむし歯の関係についてお話させていただきます。

皆さんもご存知のとおり、砂糖(スクロース)とむし歯菌(ミュータンスレンサ球菌)は紛れもなくベストカップルです。2人が手を取り合うことでむし歯になってしまいます。

むし歯菌はスクロースからネバネバする物質の「ムタン」というものを合成し、私たちをむし歯にしようとします。口腔内には数百種類の細菌が住んでいますが、実はこのムタンを合成できるのはむし歯菌だけなのです。

ムタンは粘着性が強いため、歯の表面に強く付着することができ、ほかの細菌を巻き込んでプラーク(細菌の塊)を形成します。また、水に溶けにくいという性質を持っているため、残念ながら唾液で洗い流すことも難しいです。

さて、突然ですがここで問題です。
プラークの中は酸性、中性、アルカリ性のどれでしょう?

…答えはもちろん、酸性です!

つまり、何が言いたいかと言いますと、ここまでくるともうお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんね。そうです、酸が大好きなむし歯菌たちが歯のエナメル質を攻撃してきてしまうんです。そうすることで脱灰が起こり、むし歯の道へとまっしぐらです。

プラークの外側には唾液が存在しているので酸を中和する作用がありますが、強固なプラークの中には入り込みにくいため、なかなかうまく中和ができません。そのためプラークのつきやすい場所はむし歯のリスクも高くなってしまうのです。

歯磨きの際磨きにくい場所はむし歯の要注意スポットです。テキトーに磨いているとプラークの温床になり、そこからむし歯になってしまうかもしれません。歯と歯の間や、歯の根本、歯と詰め物の間などは磨き残しが多い場所なので、特に意識して丁寧に磨くように心がけましょう。

疲れたときに無性に甘いお菓子を食べたくなるあの現象、皆さん経験したことがあるかと思います。むし歯菌と糖のように、私たちと甘いお菓子も切っても切れない関係です。たまにはそういう息抜きも必要ですので、「食べたら磨く」を徹底し、うまく付き合っていけたらいいですね。

院長によるオリエンテーション(旧健康講座)の次回の予定は
11月10日(火)15:00からと
11月28日(土)16:00からです。
参加ご希望の方は0120-255-418までご連絡ください。

スタッフ一同、皆様のご参加を心よりお待ちしております。