ドライマウス

投稿日:2020年12月1日

カテゴリ:スタッフブログ

埼玉県羽生市にあります木村歯科医院の早川です。

今日から12月に入り、今年も残すところ一ヶ月を切りました。
今日は日差しがあって穏やかな日ですね。
風もなく過ごしやすい気候ですが、乾燥が気になります。
加湿器を使ったり、こまめにハンドクリームを塗ったり。。。

今回はお口の渇き、ドライマウスについてです。
別名「口腔乾燥症」といいます。
唾液の分泌量が減ることで、お口の中の渇き、舌の痛み、口臭や味覚異常などの症状が起こります。
そして、日本人の4人に1人が悩んでいるといわれます。

ドライマウスが疑われる症状
お口の中が痛い
お口の中の渇きで夜中に目が覚める
口内炎や口角炎ができやすくなる
むし歯が増える
舌に亀裂が入る
話しにくい
口臭がきつくなる
飲み込みにくい

原因としては、疾患によるもの、薬の副作用によるもの、ストレスや口呼吸、加齢などさまざまです。

ドライマウスの基本的な予防法としましては
1.こまめに水分補給をする。(お口の中は常に潤った状態がベストです。)
2.よく噛んで食べる。(よく噛むことで唾液の分泌量が増加します。)
3.唾液腺をマッサージする。(耳下腺、顎下腺、舌下腺などの大唾液腺を刺激するとちょうどよい粘り気の唾液が分泌されます。)
4.舌まわし運動をする。(舌を口の中でぐるぐると大きくまわします。)
などですが、最近読んだ歯科雑誌でおもしろい内容がありました。

「旨味で唾液腺を刺激する」方法だそうです。
大唾液腺の他に小唾液腺があります。
小唾液腺は歯茎を除いたお口の粘膜(例えば、舌、口唇の裏側や頬の裏側、口蓋)にまんべんなく分布されています。ごく小さな唾液腺なので、唾液の出る総量を比べても、小唾液腺を「1」とすると大唾液腺は「9」と大唾液腺からの方が圧倒的に多いのです。
ごく小さな唾液腺なので、大唾液腺のようにマッサージで刺激することもできません。

そこで注目されたのが「旨味」だそうです。
旨味には、昆布などに含まれるグルタミン酸、鰹節などに含まれるイノシン酸、きのこ類に含まれるグアニル酸の3種類があり、どれも日本人が発見したそうです。
グルタミン酸が小唾液腺の刺激に優れた効果があるようで、昆布だしを1日10回程度、30秒ほど口に含んで味覚を刺激するという小唾液腺のリハビリ法があるようです。
改善がみられても、反射機能の訓練なので2〜3ヶ月は続けた方がよいそうです。
何事でも継続が大切なのだと思いました。

当院では、無料オリエンテーション(旧健康講座)を開催しております。
院長による「知らなきゃ損する歯の話」
歯科衛生士による「コロナに負けない免疫力アップ」
次回の予定は12月8日(火)15:00~
      12月26日(土)16:00~
参加ご希望の方は0120-255-418までお電話ください。