子どもの口腔機能発達不全症②

投稿日:2024年4月30日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは!羽生市にあります木村歯科医院の大竹です。
あっという間に5月ですね。最近ではこの時期でも夏のような暑さで寒暖差に体も参ってしまいますね。知らず知らずに熱中症や脱水症状になることもあるので、暑さへの対策や水分補給を意識して行うようにしましょうね。

さて、今回も前回に引き続き、子どもの口腔機能発達不全症についてお話ししたいと思います。
以前お伝えした口腔機能発達不全のサインには、
・食べるのに時間がかかる/早食い
・咀嚼する時間が長すぎる/短すぎる
・少食/偏食/好き嫌いが目立つ
・硬い物を食べない
・自分で食べようとしない
・指しゃぶりなどの口に関係する習癖がある など
以上のものがありましたね。多くは普段の食事と密接に関わるものです。これらはなぜ起こるのでしょうか。原因としてあげられるのは以下の通りになります。

〇器質的な問題がある(そもそも噛みにくい口腔状態である)
・歯の萌出の遅れがある
・歯列・咬合に異常がある
・咀嚼に影響するようなむし歯がある
〇口腔機能や筋力に問題がある
・口腔機能や筋力の発達が進んでいない
・舌や頬を上手く動かし飲み込むまでの一連の動作がうまくできない
〇食形態や内容に問題がある
・いつもと違う硬さや物性、温度だと戸惑ってしまう場合がある
・噛む練習のため硬いものばかりにしてしまうと食事中に疲れてしまう
・乳歯列の状態では、成人と同じ硬さや繊維質の咀嚼が難しい場合がある
〇生活習慣、食環境の問題がある
・いつも急かされるような食環境にある
・集中力が散漫になやすい環境である
・水分で流し込んでいる
・運動不足が影響することもある
・生活サイクルや間食回数が不適切で空腹を感じていない可能性がある
・介助食べが続いてしまうと食事は自分でするものと思わなくなる可能性がある
〇もともとの体質や性格がある
・偏食や好き嫌いがあり食事に興味がもてない
・もともと小食体質である
・初めてのものや慣れない食品に苦手意識を感じやすい性格である
〇口呼吸や口腔習癖がある
・鼻呼吸ができていない(口呼吸やアレルギーがある)
・口唇閉鎖する筋肉が未発達
・舌で音を鳴らすような癖がある

これらの原因が組み合わさって口腔機能発達不全を引き起こしている場合があります。家庭での様子や習慣は歯科医院では分からないことも多いですので、日常の様子で気になることがあれば相談してみてくださいね。

当院では、目から鱗の話がたくさん聴ける、院長による無料のオリエンテーションを毎月開催しております。

次回の予定は5月11日(土) 15:30〜

      6月01日(土) 15:30〜

を予定しております。

参加をご希望の方は 0120ー255-418 までご連絡ください。

皆様のご参加、心よりお待ちしております。

さらに木村歯科医院でのインスタグラムでは今後の健康講座のスケジュールや診療日、

健康について情報を発信しております。是非ご活用ください。