⑥しっかり噛んで唾液を出そう

投稿日:2017年1月22日

カテゴリ:埼東よみうりコラム記事

鼻で息ができない大人や子どもがいます。花粉症や鼻炎でもその傾向にあります。口呼吸と言われ、口臭や歯の着色や虫歯の原因になっています。

これは予防にはたびたび出てきている「唾液(だえき)」とまり唾(つば)の量が少ない事が原因です。唾液はたくさん出ることにより、食べた後口の中を虫歯になりづらい状態にしていく作用があります。また、食べ物を消化するための手助けをする酵素が含まれていたり、最近では抗ガン作用があるなどと注目されています。

唾液がたくさん出ると、唾液を作るために脳血流量が増えます。唾液が出ないと脳血流量が減りますので、脳の発育が落ちたり、ボケの原因になると言われています。子どもが口を開けてぼーっとテレビを観たりゲームをしている光景をよく見ますが、口呼吸の可能性が高いです。鼻は呼吸の最高のフィルターですから、口呼吸では風邪などひきやすくもります。

大人はどうでしょうか?

奥歯でしっかり噛んでいない方は昔のような「食べ物を美味しく味わった感覚」が薄れていないでしょうか。味わって食べられない状態、例え入れ歯が入っていても噛み応えがない状態では、味わいが少なく唾の出る量も少なくなります。

ちょうど口半分に麻酔(しびれ薬)をして治療した後に美味しいものを食べても味が少ないように、奥歯でしっかり噛んでいないと唾の出る量が少なくなってしまうのです。

もし前歯で噛めるからと奥歯が無いままでいると、放って置いた反対側の歯が出てきてしまったり、手前の歯が倒れてしまったり将来大変な事が起こります。

予防で自分の歯で噛み続ける事が大切ですが、歯がすでに無い所は、噛み応えが有り、味わえる事のできる唯一の治療法インプラント等で噛めるようにする事が健康で長生きの秘訣です。