㉒インプラント(1) 1回法と2回法

投稿日:2017年1月22日

カテゴリ:埼東よみうりコラム記事

今回のコラムから6回にわたり「インプラント治療」について特集を組んでいこうかと思います。

昔から歯が無くなってしまった場合の治療法としては、取り外しの入れ歯や両隣の歯を削って入れるブリッジ治療法が主流でした。

現在、世界的には歯が無いところへの治療は、顎の骨に人工歯根を入れて元あった歯のように噛み応えのあるインプラント治療は定着してきました。この治療法により今まで年々歯が無い部分が増えていき、最後は総入れ歯になっていく治療法から大きく流れが変わってきました。歯を失う遠因は虫歯や歯槽膿漏が主でしたが、治療法の選択によってもその後の残存歯の寿命が変わる事がわかったからです。

インプラント治療は残存歯を守りますので、元あった自分の歯を最大限に生かす事ができます。年々、入れ歯の部分が増えていく事を最大限に抑える事ができるのです。

インプラント治療には大きくわけて2種類の治療法があります。骨が丈夫な場合に選択できる一回法治療と骨が弱くても行える二回法治療です。図のように最初の手術で土台まで入れて仮歯まで被せる方法が一回法で、最初の手術でインプラントを入れたら骨に付くまでしばらく待ち、骨に付いた時期を見計らいもう一度簡単な手術で土台を付けるのが二回法です。

手術が一回なので、身体への負担が軽い、費用が比較的安いといった一回法のメリットもありますが、骨により強固に結合するため感染のリスクが低い、清掃性が高いといった安全面・衛生面の事を考えるとやはり二回法が望ましいと思われます。